「岩倉ふらっと」の取り組み

「改修工事とワークショップの実施」

■改修計画づくりと改修工事を通した学生の実践的学習の機会づくり、そして支援体制の組成
米子高専建築学科の学生にとっては、参画した専門家の支援を受けながらも、空き家改修プランの作成、補助金審査のプレゼン、改修工事の一部を学生のセルフビルドによるワークショップとして実施するなど、貴重な実践的学習の機会となった。
・改修計画づくり(米子高専建築学科の担当教員の指導および、地域の設計者集団「米子建築塾」メンバーのアドバイス)
・改修工事の一部(建築業者さんの協力により主として大工さんの指導のもとにワークショップとして実施)

<2013(平成25)年度>
■主な改修工事箇所(下記改修後の平面図参照)
(1)1階の玄関土間を広げ、それに接する和室と一体としてイベント利用出来る「地域交流スペース」を設けた。
(2)1階の通り土間にある台所に接してあった物置スペースを撤去し、ダイニング用家具と棚を新たに製作しダイニングキッチンを設けた。
(3)真ん中の階段室が暗いので吹き抜けにして1階に光を取り込んだ。
(4)玄関戸をアルミサッシから木製サッシに取り替え、型ガラスから透明ガラスにした。(写真参照)

■空き家改修工事の一部を学生のセルフビルドによるワークショップとして進めた

(1)概要
空き家改修ワークショップは、学生でも比較的参加しやすい工事を選び、主として大工さんの指導のもとに、学生自ら工事に参加するセルフビルド方式で実施する工事で、建築学科学生の実習をとおした学習機会として活用することを目的にした。
延べ53名の参加があり、工事を進める上で十分な人数であった。建築学科の学生にとって、空き家改修ワークショップは、貴重な実践的学習の機会であると共に、興味と関心を持って参加してもらえるイベントでもあったといえる。

(2)実施日
空き家改修工事は2013年8月27日〜9月25日(一部工事は11月16日〜11月21日)、その内空き家改修ワークショップは、第1期を8月27日〜8月30日(4日間)に、第2期を9月16日〜9月24日(8日間)に行った。

(3)空き家改修ワークショップ参加者、参加人数
空き家改修ワークショップ参加者は、入居予定の米子高専専攻科学生2名と米子高専建築学科の学生サークル「建築同好会」などのメンバー、第1期延べ18名、第2期延べ35名、合計延べ人数53名,合計12日間で1日平均4.4名の参加。

 

(4)空き家改修工事およびワークショップの内容
空家改修工事全体の内容は、解体工事、建築工事、内部防水工事、電気設備工事、空調設備工事、給排水設備工事などに渡ったが、その内学生参加の空き家改修ワークショップとして行ったのは、解体工事と建築工事の一部(土間工事、木工事、内装工事)である。

空き家改修ワークショップの各作業段階の概要は次のとおり。
<空き家改修ワークショップ第1期>8月27日〜8月30日(4日間)
A:解体作業、廃材運搬 2日間
B:壁の造成 1日間
C:土間コンクリート打設 2日間

<空き家改修ワークショップ第2期>9月16日〜9月24日(8日間)
A:壁などの塗装 3日間
B:部材の塗装、障子の貼り換え 1日間
C:タイルの塗装 2日間
D:家具の作製 2日間
E:掃除 1日間

<2014(平成26)年度>
■追加の改修工事
(1)正面2階部分の外壁改修工事
(2)正面外観の岩倉ふらっとPR効果向上のための改善諸工事
・表札を兼ねた照明器具の設置
・玄関土間の道路側に「岩倉ふらっと」紹介のための展示ウィンドウの設置

 

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