「地域交流スペースを用いたイベント」

■地域交流スペースを用いたイベントの開催により、まちの再生・活性化のきっかけづくり

まちなかの空き家を活用するにあたり、学生の住まいにとどまらず、地域に開かれた施設としまちの再生・活性化のきっかけになるようにと、イベントを年に何回か開催することとした。

学生が居住を開始した2013年11月以降、「岩倉ふらっと」1階の道路に面した土間と和室からなる「地域交流スペース」を用いて、毎年度3〜4回、各運営団体がそれぞれの専門性を生かしたイベントを実施してきた。特に初年度の交流イベントは多彩なものとなり、各イベントとも地元住民はもとより若者・学生・社会人までの幅広い参加がみられた。2015年度以降は鳥取大学保健学科と米子高専建築学科の学校関係のイベントに限定されているが、いずれのイベントにおいても学生が企画運営に関わっている。このようなイベントを今後も継続して取り組む予定である。

※主催は米子まちなか空き家活用プロジェクト運営会議および各構成団体で参加費は無料

 

<特性と課題>

(1)イベントを開催する「地域交流スペース」は、土間の椅子席が16席、和室が10名程度、合わせて26人程度が定員のこじんまりとしたスペースである。このことが、建物が町家であることと相まって、落ち着いた雰囲気をつくり、参加者に独特の親密感を生み出しており(イベント参加者の感想からも)、「岩倉ふらっと」の建物特性として生かすべき点である。

(2)イベントを実施する上で、参加者のターゲットを明確にして、ふさわしいテーマ、参加しやすい開催時刻、参加しやすい開催形態、広報の方法などを検討することが重要となる。「岩倉ふらっと」の場合、まちなかという立地特性から、自ずと高齢者が中心の地元住民を対象とするイベントのニーズが高くなる。鳥取大学医学部保健学科主催の、地域居住高齢者を対象とした多様なテーマの「健康講座」が毎年2〜3回開かれているが、高齢化が進んでいる地域で、自分の足でちょっと歩いてふらっと行けるこのイベントは、ずばり講座内容が身近なこと、たまの住民同士の交流の場も兼ねて、安定した参加者を保っている。

(3)「岩倉ふらっと」には付属の駐車場がない。特にイベント開催者側の搬出入用がないことは、前面道路の幅員が3mしかないことと相まって、課題となっている。

<2013(平成25)年度イベント内容>

(1)オープニングセレモニー&お披露目会(担当:米子まちなか空き家活用プロジェクト運営会議)

■実施日時 11月24日(日)14時〜16時

■参加人数

50名+αの参加があった。この内地元から12名の方の参加があり、全体として多様な年齢層の方、幅広い層の方に関心を持ってもらえたといえる。

■イベント内容

このイベントは、「岩倉ふらっと」という施設がまちなかの岩倉町に新たに誕生したことを知ってもらい、さらに今後実施して行くイベントの会場となる「地域交流スペース」を実感していただくことが目的である。決して広くはない場所に、時間差はあるにしても50数人が来られ歓談している様子は、オープン前の空き家からは想像できない新しい光景の始まりとなった。

(2) オープニングイベント「まちトークvol.6〜まちとアートとコノサキと/美術作家・戸井田雄」(担当:米子建築塾)

■実施日時 11月24日(日)17時30分〜20時

■参加人数

24名の参加があった。内アンケート回答者17名。参加者の年齢、性別、職業は幅広く多様であった。

■イベント内容

現代アートをまちづくりに活かす可能性を考えるイベントである。美術作家・戸井田雄氏から、現代アートの世界とご自身の作品紹介を中心とした講演があり、その後質疑応答が行われた。

 

(3)全国高専デザコン「未来の町屋商店街」優秀作品展(担当:米子高専建築学科)

■実施日時 12月22日(日)・23(月・祝) 13時〜17時

 

■参加人数

25名+αの参加があった。内アンケート回答者15名。参加者の年齢、性別、職業は幅広く多様であった。参加者名簿からは、地元住民から3名の参加があった。

■イベント内容

全国高専デザインコンテスト2013は、11月9日〜10日、米子コンベンションセンターにて開かれた。<空間デザイン部門>では、図面と模型の作品展示および公開プレゼンテーション、公開審査が行なわれた。その結果ベスト5に残った作品中、優秀賞と審査員特別賞に選ばれた米子高専建築学科学生の2作品の図面・模型を展示したもの。テーマが「未来の町屋商店街」と、空き家活用プロジェクト「岩倉ふらっと」にぴったりの作品であることが参加者増につながり、入賞学生が常時会場に待機し来場者に説明を行うようにしたことなどが好評につながったと思われる。

 

(4)「たみの2人に聞く ゲストハウスのすすめ」〜ゲストハウスたみに学ぶ空き家活用事例勉強会(担当:米子まちなか空き家活用プロジェクト運営会議)

■実施日時: 3月14日(金) 17時30分~19時30分

■参加人数

17名+αの参加があった。内アンケート回答者8名。回答者では、参加者の年齢は30〜40才代が多く、性別は男性がやや多く、職業は多様であった。

■イベント内容

今後の「岩倉ふらっと」の運営のあり方の参考にするために、また「岩倉ふらっと」に続く空き家活用に取り組むために、空き家活用事例として鳥取県湯梨浜町松崎にて「たみ」という空き建物を活用したゲストハウス&シェアハウス&カフェ「ゲストハウスたみ」を運営するお2人(蛇谷りえさん・三宅航太郎さん)をお招きして、勉強会を開催した。「自由な発想から色々な事が生まれると再認識しました。」との感想など、若さや自由な発想が刺激を与えてくれたイベントとなった。

(5)「未来にそなえて元気なときも健康チェック!!〜まちの元気は、一人ひとりの健康から〜」(担当:鳥取大学医学部保健学科 地域・精神看護学講座)

■実施日時 3月25日(火) 13:00〜15:00

■参加人数

健康チェックには11名の参加があった。参加者は米子高専生(10,20代)と、地域住民および関係者(40代1名、60才代1名、80才代3名)が半数ずつであった。

■イベント内容

地域住民の病気予防の観点から、身体機能の測定(比較的簡単に測定できる血圧測定、体脂肪測定、重心動揺計など)と、測定結果の見方などについての健康ミニレクチャーである。今回は年齢層が広くテーマの選定が難しかったものの、本イベントは、より健康に関心を向けていただくきっかけになったと考えられる。

講師 料理研究家 大谷恭代(やすよ)さん

場所 岩倉ふらっと・ダイニングキッチン

参加人数 10名

会費 1200円

 

(2) 4つのまちとおもしろ物件ツアー〜米子編

(「とっとりあそびば不動産プロジェクト」と「米子建築塾」と「NPO法人まちなかこもんず」のコラボ企画)

■実施日時 6月28日(土) 13:00〜15:30

■参加人数 定員20名のところ25名参加

■イベント内容

米子市立図書館横の広場に集合後、まちなかの路地、公共施設・公共空間、空き家・空き店舗・空きビル活用事例を巡り、まちなかの隙間を発見し活用方法を探る。ツアーの到着場所を岩倉ふらっとに設定した。

 

(3)「まちの検査室〜動脈硬化を防ごう!」(担当:鳥取大学医学部保健学科 地域・精神看護学講座)

実施日時 11月1日(土) 13:00〜15:30

■参加者 対象者40才以上 12名(事前申込み必要)

■イベント内容

内容: エコー検査による動脈硬化チェック、下肢筋力測定、血圧測定、体脂肪測定

+ 健康ミニ講座「動脈硬化ってなんだろう?」

周辺地域に事前にチラシ配布をしたが、その直後から申込みがあり、間もなく予定数に達したのでお断りするほどの人気があり、当日も大変盛況なイベントとなった。

 

(4) 全国高専デザコン「テーマ:地域でつくる、人とつくる」優秀作品展

(担当:米子高専建築学科)

■実施日時 12月20日(土)・21(日) 12時〜16時

■参加者 23名+α

■イベント内容

熊本県で行われた全国の高専生対象のデザインコンペティション(略称:デザコン)2014空間デザイン部門に本戦出場し、受賞した米子高専建築学科学生の次の2作品を展示し、制作学生がご説明・ご案内しました。

優秀賞:「ベタ漕ぎ坂」(境港市-松江市八束町江島大橋周辺の提案)

入選:「岩倉ふらっと第3回夏合宿開催決定‼」(米子市岩倉町周辺の提案)

中学生にも見てもらいたいと思い、関係中学校にチラシを配布していただいたが、日程的に無理があったのか、中学生の参加はなかった。

<2015(平成27)年度イベント内容>

(1)春のお茶会(担当:米子高専建築学科、米子高専茶華道部)

■実施日時 2015年6月13日(土)14:00〜16:00

■参加人数 50名余り

■イベント内容

ふらっとまちに出て気軽に立ち寄ってもらおうと、お茶と茶菓子とおしゃべりを楽しんでもらうイベント。スタッフである茶華道部の学生さんは浴衣姿、イベントスペースも茶席風に赤い毛氈掛けの椅子と野点傘に衝立てと、雰囲気を作ってくれた。

参加者は思ったより多く、地元住民の方もチラシを見たとたくさん来ていただいた。高齢化が進む下町で、若い学生さんが華やかな雰囲気でもてなすイベントの効果は大きかった。

 

(2)健康講座「岩倉ふらっと・けんこう茶屋〜転ばナイスな足腰はロコモ予防から〜」

(担当:鳥取大学医学部保健学科 地域・精神看護学講座)

■実施日時  11月21日(土)14:00〜16:00 (14:00〜講話 15:00〜けんこう茶屋)

■参加人数 4名にとどまった。チラシの周辺自治会に全戸配布を行ったが、他のチラシとの同時配布だったり、配布時期が1ヶ月前とかなり早い配布だったため、チラシが地域の人の目に触れにくかったと考えられた。チラシ・ポスターを地区内の掲示板等にも貼ってはどうかという提案と共に、今後の課題となった。

■イベント内容

鳥取大学医学部附属病院の理学療法士の方を講師に、“ロコモ”(ロコモティブシンドローム(運動器症候群)の略)予防の重要性についてお話しし、自宅で気軽に出来る予防のトレーニングを実技指導によりお伝えする。講話とトレーニングのあとは、米子高専茶華道部の学生さんにお茶を出していただきおしゃべりタイム。参加者には好評だった。

 

(3)米子高専建築学科学生 デザコン2015優秀作品展(担当:米子高専建築学科)

■実施日時 2015年2月20日(土)〜21日(日)  13:00〜15:30

■イベント内容

今年度は2015年11月和歌山高専主管で開催された全国高専デザインコンテストの空間デザイン部門・創造デザイン部門で上位入賞を果たした作品の展示会です。大きな模型も含めて展示し、制作に当たった学生がご説明致します。地域民・市民の皆さんには、地域のまちの将来像を考えるきっかけになればと思います。(チラシなどより)

 

 (4) 認知症予防健康講座(担当:鳥取大学医学部保健学科 地域・精神看護学講座)

■実施日時 3月26日(土)14:00〜16:00頃

■参加人数 10名程度

■イベント内容

認知症予防専門士の方の講話「こうやって防ごう!認知症」と、物忘れ相談プログラムによるタッチパネル体験(タッチパネルで答えて認知症傾向をチェック)

<2016(平成28)年度イベント内容>

(1)第1回けんこう茶屋(担当:鳥取大学医学部保健学科 地域・精神看護学講座)

■実施日時 8月23日(火) 16:00〜19:00

■参加人数 延べ40名程度の参加で、測定は24名。老若男女の多数の参加があった。

■イベント内容

米子市まちなかの地蔵祭に合わせて実施したもの。イベント内容は、ミニ健康チェックコーナー(血圧測定、体脂肪測定)と「晩夏の健康ワンポイント~まだまだ気をつけたい熱中症~」についての学生掲示。飲み物などを提供。

 

(2)第2回けんこう茶屋(担当:鳥取大学医学部保健学科 地域・精神看護学講座)

■実施日時 11月26日(土) 14:00〜16:00

■イベント内容

鳥取大学医学部附属病院の理学療法士の方を講師に、講話「どう接しよう?身近な人が認知症になった時」と、タッチパネル(物忘れ相談プログラム)体験

 

(3)第3回けんこう茶屋(担当:鳥取大学医学部保健学科 地域・精神看護学講座)

■実施日時 3月5日(日) 14:00〜16:00

■イベント内容

テーマは「健康寿命は足腰から〜転ばぬ先に予防体操〜」で、一昨年11月に実施したロコモティブシンドローム予防の第2弾。

 

<2017(平成29)年度イベント内容>

(1)米子工業高等専門学校建築学科4年 木造住宅設計優秀作品展+講評会(担当:米子高専建築学科)

■実施日時 展示7月1日(土)〜2日(日)10:00〜17:00、講評7月2日(日)14:00〜16:00

■イベント内容

岩倉ふらっとの近隣敷地を題材にした、本建築学科4年生の設計製図課題「旧加茂川沿いの木造住宅」の優秀作品の展示、および建築家らを招いた講評会の実施。

 

(2)第1回けんこう茶屋(担当:鳥取大学医学部保健学科 地域・精神看護学講座)

■実施日時 8月23日(水) 16:00〜18:00

■イベント内容

米子市まちなかの地蔵祭に合わせて実施したもの。イベント内容は、防災食の試食と、ミニ健康チェックコーナー(唾液で測定するストレスチェックなど)。休憩所を兼ねて飲み物などを提供。

 

(3) 第2回けんこう茶屋(担当:鳥取大学医学部保健学科 地域・精神看護学講座)

■実施日時 11月26日(日) 14:00〜16:00

■イベント内容

鳥取大学医学部附属病院の歯科衛生士の方を講師に、講話「健口で認知症 知らず!」と体験 「知って得する!お口の体操」。

 

(4) 第3回けんこう茶屋(担当:鳥取大学医学部保健学科 地域・精神看護学講座)

■実施日時 3月18日(日) 14:00〜16:00

■イベント内容

鳥取大学医学部附属病院の歯科衛生士の方を講師に、講話「健口で健康!」。

 

<2018(平成30)年度イベント内容>

(1)米子工業高等専門学校建築学科4年 木造住宅設計優秀作品展+講評会(担当:米子高専建築学科)

■実施日時 展示6月30日(土)〜7月1日(日)10:00〜17:00、講評7月1日(日)14:00〜16:00

■イベント内容

岩倉ふらっとの近隣敷地を題材にした、本建築学科4年生の設計製図課題「旧加茂川沿いの木造住宅」の優秀作品の展示、および建築家らを招いた講評会の実施。

 

(2)第1回けんこう茶屋(担当:鳥取大学医学部保健学科 地域・精神看護学講座)

■実施日時 11月18日(日) 14:00〜16:00

■イベント内容

鳥取大学医学部附属病院の歯科衛生士の方を講師に、講話「健口で健康!知っておきたい口腔がん」。

 

 (3)第2回けんこう茶屋(担当:鳥取大学医学部保健学科 地域・精神看護学講座)

■実施日時 3月30日(土) 14:00〜16:00

■イベント内容

講話:ひとりひとりにピッタリの運動でロコモ予防

~オーダーメード型運動処方ソフトによる あなたにぴったりな運動で足腰いきいき~

鳥取大学医学部附属病院の理学療法士の方を講師に、講話と運動機能の測定。

 

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